小説2-V 第八節 数日後―― カイクはとりあえず落ち着いていた。 (これで良い…俺が動いたらラメル達が…) 「カイク、ご飯よ。」 「あぁ。」 カイクは気だるそうに返事をして、ゆっくりとベッドから起き上がる。 階段を下り、ダイニングテーブルの方へ向かう。 「さっさと食べちゃって。後で話があるから。」 「?」 ――― カイクはやや急ぎめに昼飯を食べ終え、食器を洗うパルムに聞く。 「何だよ話って。」 「ラメル君達のことよ。」 「…何だよ。俺は行かねえぞ。」 「どうして?」 「行ったらラメルは奴らに殺される。エリンも、ネイジも…皆殺される。」 「あらそう、友達を見殺しにするの。」 「な…!? 違う!! 俺はアイツらの為に…!!」 「アンタ、本気で言ってるの?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |