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小説2-V
第十節
「…」

「今日はそれが偶然起きたことなのか意図してやったのかを確認したかった。それだけだ。」

「そう、か…」

「じゃあ俺は帰る。お前も早く家に帰れよ。」

「わかった…」



カイクはしばらく動けずにいた。

(本当にそんな力が…俺にあるのか?)





―――

さらに数日後の朝――

既に学校は再開しており、通学中のカイクの後ろから声が聞こえる。

「カイクさん!! おはようございます!!」

「おう、ラメルか。」

「お久しぶりです。」

「あぁ。」

「休みの間何してました?」

「何も。お前は?」

「剣術の鍛錬を。」

「お前もいつも通りじゃねえか。」



2人の話題はすぐに不審者事件の話に切り替わる。

「あの不審者ってこの辺にも居るんですかね?」

「さぁな。そういうめんどくせえ奴は居ねえ方が良いんだが。」

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あきゅろす。
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