小説2-V 第四節 「しばらくはここに引きこもりかー…」 「良かったな、女遊びを改善するチャンスだぜ。」 「うっせーぞフィオルグ。でも何で俺達が狙われなきゃならねえ?」 「んなもん相手に聞け。まぁ何かするのに俺達が邪魔なんじゃねえのか?」 「軍事大国がやらかす事か…ろくな事じゃねえな。」 ――― ジークが部屋で机に座り、考え込んでいる背後で、部屋の扉が無骨に開けられる。 「来たか。デモル。」 「親父、“許可”をくれ。」 「…良いだろう。今回は私も頭に来ている。」 「それを聞けて安心したぜ。」 「ラミーナに声をかけておけ。後日“例の部屋”を使うから準備せよ、とな。」 「了解。」 デモルは部屋からすぐに出た。 「…解らせる必要がある、というわけか…フン、いいだろう。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |