小説2-V 第二節 リビングに向かうと、マテリアルノイド達は大騒ぎだった。 「…アイツら…!!」 「待ちなさいサーキラ。今動いてはそれこそ奴らの思う壺よ。」 キュウレンの制止の手をサーキラは振り払った。 「だからって!!」 「そうだぜ姉貴!! このまま黙って見てるなんて…!!」 憤慨するフェナイスの横で、マイーメが嘆く。 「私の所為だ…私があんな事提案しなきゃこんなことには…!!」 「そのように考えてはいけませんマイーメ。貴女やルクシーヌのおかげで私は立ち直れたのですから。」 「でもジエル姉さん!! 現にこうして…!!」 「マイーメ!! 気をしっかり持って!!」 ジエルはマイーメの両肩を押さえ、言い聞かせる。 「どうして…こんなことに…」 「だが奴らの狙いは俺達だ。それはハッキリしたな。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |