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小説1-V
第九節
「さて…ゼクノス、ヴェインヌ。早速始めろ。」



ピューリアスが指示を出すと、彼の左右に居る2人の男が前に出る。

「お任せを…」

「私とゼクノスにかかれば、万事OKよ!!」



ゼンが顔を青ざめる。

「片方オカマかよ…」



レイが檻の中から叫ぶ。

「ピューリアス!! ベルムを元に戻せ!!」

「ほう、あれがベルムだとわかったのか。」

「ピューリアス!!」

「あぁ。元に戻せ…と、言ったか? 答えはNOだ。」

「何だと…!!」

レイは剣で檻に切りかかるが、やはり切れない。



「どうして…!!」

「簡単よ。檻に闇の力が働いてるの。力が上手く使えないでしょ?」

「何が目的…?」

「あらン? どういう意味かしら?」

「侵入者を撃退するだけなら、檻に閉じ込められる必要はない筈よ。」

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