小説1-V
第五節
「ど、どうしてそんな事が言えるんだ!?」
「…っ!!」
「おい、テリナ…!?」
「私のタトゥーがそうだと言っている…」
テリナの脇腹が薄く点滅するように光っている。
「これは…タトゥーが光って…!?」
「おい皆!! こっちに来てみろ!!」
レイドが銅像の背中を見ながら皆を呼びかける。
「銅像の背中が光って点滅してる…?」
「…背中にあるの…」
「何?」
「お父さんのタトゥー…」
「…!!」
レイ達は息を飲んだ。
「で、でも!! まだわかんないでしょ!?」
「本人に似せて銅像を作るだけなら、タトゥーまでわざわざ作ると思うか?」
「そ、それは…」
レイはベルムを見上げ、左手で拳を握る。
「だったら、方法を探そう…元に戻す方法を!!」
「ど、どうやって探す気!?」
「やった奴らに聞く!!」
「やった奴らって…」
「あぁ。ピューリアスだ…!!」
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