小説1-V 第十七節 サルトとソイラは攻防を繰り広げながら、部屋の奥にある階段から3階に上がる。 3階はやたらと広い風呂場になっていた。 先にサルトが風呂場の中に入り、ソイラが少し遅れてそれに続く。 「いくわよ!!」 サルトは風の力で自身を少し宙に浮かせ、そのままソイラに向かって飛んでいく。 「そんなことしたってビビるようなあたしじゃ…!?」 ソイラは風呂場の床で足を滑らせ、上手く動けなくなる。 サルトはその隙に剣で攻撃する。 振り下ろされた剣に何とか堪えるが、滑って踏ん張りが利かないため、ソイラがやや不利となっている。 「クソ…!! この!!」 ソイラは火の力を炸裂させて、サルトと距離を取った。 ソイラは床をよく見ると、ある事に気づく。 「床に…泡?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |