小説1-V 第十四節 ソイラは物干し竿をサルトに振り下ろした。 「おぉう!?」 サルトは体の向きを変え、それを躱す。 ソイラは物干し竿の端を持ち、サルトを突いて攻撃する。 サルトは剣でそれを捌き、一旦距離を取る。 「武術の真似事かしら?」 「まぁね。結構やるでしょ?」 「所詮は真似事よ!!」 サルトの剣を竿で2度3度と攻撃を止める。 「セヤァ!!」 サルトは真上からソイラに一直線に剣を振り下ろす。 ソイラは竿を横に向けてそれを受け止めた。 「フン!!」 ソイラはそれを力ずくではねのけ、攻勢に回る。 竿の真ん中辺りを両手で持ち、両端でサルトの左右から一打ずつ攻撃する。 サルトは冷静に防ぐが、ソイラの攻撃は終わらない。 「とう!!」 ソイラは竿を強く左から振るった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |