小説1-V
第九節
ソイラは大きな火の玉を作り出し、それを自身の目の前に持ってくる。
「ダァァ!!」
ソイラはそれに向かって連続で殴りかかり、小さな火の玉を勢いよく発射していく。
「おぉ、怖い怖い。」
サルトは飛んでくる沢山の火の玉の隙間を抜け、攻撃を避ける。
「ん? あの娘は…」
火の玉が飛んでくる方向に、ソイラが居ない。
「!?」
サルトの後ろに、ソイラが着地した。
(火の玉を囮に!?)
「貰ったぁ!!」
ソイラは炎の拳をサルトにぶつける。
しかし、その直前に突風が巻き起こり、ソイラは吹き飛ばされてしまう。
「はぁ…はぁ…」
「やっぱり、アンタの能力は風か。」
「正解。使わされちゃったかぁ。」
「じゃあ今まであたしの動きを…」
「そ、"風詠み"でね。先詠みしてたのよ。」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!