小説1-V
第七節
「…」
それに対し、サルトは動じずに近くのテーブルを盾にして跳び蹴りを防いだ。
「この…!!」
宙に浮いた形になるソイラは、サルトにテーブルで突き飛ばされる。
「うわっ…と!!」
ソイラが着地すると、テーブルがこちらに向かって飛んできていた。
「…こなくそぉ!!」
ソイラは近くにあった椅子を持ち上げ、バットの様に振るってテーブルを弾き飛ばした。
「!?」
サルトがすぐ近くまで迫っていた。
(だったら…!!)
ソイラはサルトの動きを冷静に見極め、振りかぶった剣を振り下ろしてくる直前まで引きつける。
(今だ!!)
サルトが剣を振り下ろすと同時にソイラは後ろに跳んだ。
(空振った!! チャンス…!!)
「…フフッ。」
「!?」
サルトは振り下ろした剣で地面を弾き、自分の体に勢いを乗せてソイラに迫る。
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