小説1-V
第八節
「テリナさん!!」
サマイルがテリナをキャッチした。
しかし、今度はフレイヤが危ない。
ライオンの倍以上ある、フレイヤのその巨体が災いし、倒れてくる木がフレイヤに当たりそうになる。
急いで体を半分程度の大きさまで縮め、間一髪のところで脱出した。
「よし、全員無事だな!!」
レイは全員の無事を確認し、再び走る。
「出口が見えた!! 林を抜けるぞ!!」
レイ達は燃え盛る木々の中を抜け、ようやくホッと一息ついた。
「大自然に安息はない。」
「!?」
目の前には、あまりに巨大過ぎる炎の塊があった。
ケンタウロスはそれを手の上に浮かべている。
「なかなかやるな。では、これが最後の試練だ。」
ケンタウロスの立つ地面が盛り上がり、山となる。
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