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小説1-V
第九節
ワスプルは周りの溶岩を再び蛇の様に操る。

そして、それを鞭の様に振るった。



「!?」

溶岩が飛沫となってラルスに向かう。



(マズい…躱しきれない…!!)

ラルスはとっさに水の膜を自分の前に張る。

溶岩は固まるが、飛んでくる勢いは衰えない。

ラルスは慌てて回避行動をとるが、足に固まった溶岩が当たってしまう。



「うぁあ!!」

「うわ、熱そー…固まったとはいえ冷めきってないからねー。もし固まってなかったらと思うとゾッとするよ。」

「う…くぅ…!!」



地面に倒れたラルスは、火傷を負った足で何とか立ち上がった。

「よくもまぁその足で…見てて痛々しいね。」

「…っ…えぁ!!」

ラルスは必死の表情で魔導を展開する。



複数の水の玉がラルスの周りに浮遊する。

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