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小説1-V
第八節
「!?」



その瞬間、洞窟の床や壁、天井から強烈な爆発音と共に溶岩が勢い良く飛び出してきた。



溶岩は水流を遮り、固まりながらも水流を蒸発させた。

「そんな…」



そして、ワスプルにかけられた水の力の効果が切れ、動きが元に戻る。



「あのさー。魔導士の動きを遅くしてどうするの。魔導士って本来動き回るようなことはしないから今みたいなことしても効果は薄いよ。極端な話をすれば、強い魔導士ほど動かないもんなんだよ。」



「うぅ…!!」

能力を思い切り使った影響で、ラルスは疲れて膝を付いてしまった。



「そりゃあ疲れるよねー。あんだけ技を連発したら。でも手加減はしないよ。戦いだもん。」

「…!!」

「さて、じゃあこっちの番かな? そんな状態で僕の攻撃を凌げるかは知らないけど。」

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