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小説1-V
第四節
「ハァ!!」

先制攻撃を仕掛けるのはラルス。



出現させた水を鞭の様に操り、ワスプルを攻撃する。

「…」

ワスプルは炎を操り、それを防いだ。



「小手調べのつもり? そんなんで良いの?」

ワスプルの操る炎が消える。

「最初から全力でやった方が良いよ。」

「!?」



ワスプルが魔導書を光らせると、今度は周りの溶岩が動き出した。



「じゃないと、死んじゃうよ。」

「え!?」



溶岩は蛇のように地面を這い、ラルスに襲いかかる。

「っ…!!」

ラルスはとっさに水を放射状に強く放ち、溶岩を固めた。



「まだまだ!!」

ワスプルは開いた魔導書を前に突き出し、そこから火炎放射を放つ。

(凄い威力…!!)

ラルスは水の壁を作り出し、炎を食い止める。

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