小説1-V
第五節
「ムン!!」
ケンタウロスは槍を投げた。
投げた槍は竜巻をまとい、レイ達の方に向かってくる。
「ヤバい…!!」
ラムドは雷の力を槍に飛ばし、槍を剣で受ける。
竜巻の力で後ろに押されるも、どうにか踏みとどまった。
「グッ…!!」
「ほう、電磁力か…ならこれでどうだ?」
ケンタウロスが指を鳴らすと、槍が木製になった。
「!?」
槍の威力を弱めていた電磁力は意味をなさぬものとなり、槍に勢いが戻る。
ラムドはとっさに剣で槍を上に弾いた。
槍のまとっていた竜巻だけが、レイ達を襲う。
「…クソッ!!」
レイが光の結界で竜巻を弾き飛ばす。
ケンタウロスの投げた槍が地面に突き刺さった瞬間、槍が金属製の物に戻る。
「危なかったな…」
「余所見している場合か?」
地面に突き刺さった槍が煮えるように真っ赤に染まる。
「まさか…!! 爆発するぞ!!」
「なんだと!?」
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