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小説1-V
第九節
サオウは右腕全体に力を巡らせる。



「ハァ!!」

回転をかけながら拳を突き出し、巡らせた水の力をネル目掛けて放った。

「!?」

大きな水の波動が回転しながらネルに襲いかかる。



(デカすぎる…逃げられない…!!)

ネルは短剣に自らの風の力を纏わせ、短剣を振るった。

横向の竜巻が発生し、水の波動にぶつかる。



水の波動は風の力に巻き込まれ、そのままサオウに向かって押し進んでいく。

「やるじゃねえか!!」

サオウは跳び、左腕に水の力をためる。

そのまま水の力を放出しながらの手刀で竜巻を真っ二つに叩き割る。



「…何!?」

割った竜巻の後ろに、圧縮された空気に風の刃を纏わせた物が飛んできていた。

(竜巻は囮…!?)

(食らえ…!!)



圧縮された空気は爆発し、風の刃を拡散させる。

サオウはそれに巻き込まれ、さらに吹っ飛ばされる。

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あきゅろす。
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