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小説1-V
第八節
「ハッ!!」



サオウは水の力を左手に出現させ、右の拳でそれを殴る。

水の力は放射状に飛び、爆発した空気と風の力の勢いを鎮めた。

(鎮静化された!?)



サオウはネルの目の前に着地する。

「!?」

サオウは右足を踏み込みながら、右拳を真っ直ぐに突き出す。

ネルは向かって左側に躱し、サオウの背中側に回った。

サオウは右足を軸にして左に回転し、左の肘打ちをネルの腹に当てる。

怯んだネルの顔面に左の裏拳が入り、ネルはよろける。

「くっ…!!」

サオウは体を回しながら垂直に跳ぶ。

「食らえや!!」

サオウはネルに回し蹴りを繰り出し、ネルはそれに直撃して滝壺の方にぶっ飛ばされた。

「うぁあ!!」



ネルは風で体勢を制御し、踏ん張りながらもなんとか着地する。

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