小説1-V
第三節
男は大きくジャンプしてレイ達の目の前に着地する。
「よう、お前らが鍵が必要って戦士達か?」
「知ってるのか?」
「俺の名はサオウ。お前らのことは今朝方アドロスから連絡があった。」
「連絡があったのか…」
「それより、だ。お前ら、鍵が欲しいんだったよな?」
「あぁ、そうだ。」
「欲しいなら、この俺様と…わかってるよな?」
「一騎打ちに勝たなきゃいけない…」
「そうだ。誰が俺の相手をするんだ?」
しかし、レイ達は誰も名乗り出ない。
「おいおいなんだぁ? じゃあ良いや、俺が指名してやる。」
「お前が?」
「その方が手っ取り早いだろ。そうだな…じゃあ、そこの姉ちゃんだ。」
「それって…」
レイが後ろを振り返ると、そこに居たのはネルだった。
「私?」
「そう、そこの短剣持ってるお前だ。」
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