[携帯モード] [URL送信]

小説1-V
第二節
滝の音がかなり近くなる頃、川幅はかなり大きくなっており、それに伴って森は川の左右に分かれていた。



「音が近いな…そろそろだ。」

「地図を見ても滝はこの辺りには1つしかない。」



「見えてきた、あれだ!!」

川に沿って曲がった方に、大きめの滝が見える。



「おい、滝壺の辺りに誰か居るぞ…」

レイドの言う通り、滝壺にある大きな岩の上で誰かが座禅を組んでいる。





「近くまで行ってみよう。」

レイ達は滝の方にやや急ぎ足で近づく。



近くで見ると、滝壺で滝に打たれていたのは上半身裸で丸坊主の男だった。

筋骨隆々で体格が良く、両腕の下腕に金属製の手甲を装着している。



「来たか!!」

「!?」

男は閉じていた目を突然開け、同時に滝の水が弾け飛んだ。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!