小説1-V
第三節
「奇遇ねレイ、私も同じよ。」
「ね、ネルまで!?」
「何だろう、不気味なのに…ここに居ると癒されるっていうか…」
「レイに続いてネルまで…何がどうなってんだよ!!」
辺りに響くように、誰かの声が聞こえる。
“当然だ。”
「!?」
霊峰から、馬の様な影がこちらに向かってくる。
「あれはいったい…?」
馬の様だが、首から上が人間の上半身に見える。
「あれは…まさか!!」
力強い足音を響かせながら、その姿が見えてくる。
「あれはケンタウロスだ!!」
「ケンタウロス!?」
その姿は確かに、馬の体に首から上は人間の上半身、即ちケンタウロスだった。
「私はここの守護霊。お前達は何者だ。」
「あ、いや…俺達は通りすがりの者で…こっちしか道がないから仕方なくここに…」
「帰れ。」
「な!?」
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