小説1-V
第十節
「1体目!!」
宝石の1つから淡い光が漏れ出す。
“我が命を受けし砂蛇よ…今ここにその力を我に貸し与えよ!!”
「ほう…」
“出よ!! サンドサーペント!!”
砂の体を持った蛇が光と共に現れ、ジャイアントゴーレムを威嚇する。
「シャアアァア!!」
「2体目!!」
別の宝石が輝き出した。
“我に代わり悪を裁きし処刑人よ…その名の由縁、今ここに知らしめよ!!”
そして、光が強くなっていく。
“出よ!! クレイデーモン!!”
4本の腕に武器を持った悪魔が、ジャイアントゴーレムの前に現れる。
「ケェェアアァ!!」
「3体目!!」
最後の宝石からこれまでにないほどに強い輝きが放たれる。
“我が下に広がりし大地に眠る大いなる龍よ…我が前に立ちふさがる有象無象共を踏み散らし、思うがままに暴れ狂え!!”
光は極限まで輝いていく。
“出よ!! ペブルドラゴン!!”
岩石の体を持つ龍が、ジャイアントゴーレムの前に立ちはだかる。
「グォオオォォ!!」
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