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小説1-V
第九節
「やはり知っているか…ならば話は早い!!」



サマイルは自身の力で、自分にかかる重圧を中和するが、間に合わない。



“大地の底に眠りし破壊の化身よ…その力を持って、破壊の限りを尽くせ!!”

「やはり召喚術…!!」

“出よ!! ジャイアントゴーレム!!”

「これは…!!」



アドロスの真下から、またしても巨大な光が溢れ出る。

そこから山の様に大きな体を持った、岩石で出来た人型の怪物がせり上がるようにゆっくりと現れた。



真上に居た、腕を組んだままのアドロスを頭に乗せ、やがてその巨体の全貌が露わとなる。



「さぁ、お前も召喚術を出してみろ。」

「それを聞けて安心しました。」

「相手が全力を出さぬまま勝つのは好かん。」

「では、お言葉に甘えて!!」

サマイルは懐から3つの宝石を取り出した。

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