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小説1-V
第七節
アドロスとサマイルはぶつかったことによる衝撃の反動によって、互いに吹っ飛び、離れる。



「ハァ!!」

サマイルは大きく体を捻り、横凪ぎを放つ。

アドロスはそれを後方に跳んで避け、跳んだ先に岩の壁を出現させる。

アドロスはその壁に両足を付き、蹴ることでサマイルに突撃する。



剣を横に振ったことで生まれた反動でサマイルはよろけている。

しかし、サマイルは反動を利用して体を一回転させて、遠心力いっぱいの一撃を繰り出す。

双方の剣が再びぶつかる。

「ヌッ…!!」

アドロスはとっさに自身に地の力を巡らせて、自分の重量を上げる。

アドロスはサマイルの一撃に耐え、逆に押し飛ばした。



「くっ…!!」

サマイルが体勢を崩したところを見逃さず、アドロスは連続で攻撃を仕掛ける。

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