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小説1-V
第五節
“鍵が目当てか…”

「!?」

レイ達は突然響いた謎の声に辺りを見回した。

“ならば、お相手しよう。”

「何だ!?」



突然、目の前に空に伸びる細い光が現れる。

その光が徐々に太くなっていき、そして周りの岩を持ち上げていく。

「何だこの光は…!!」

「この光は地の力です…!! 皆さん、後ろに下がって!!」



そして、光の中心に腕を組んだ人間の人影が見える。

「アイツが鍵を持つ戦士か…!!」



光が止み、腕を組んだ戦士は口を動かし始めた。

「我が名はアドロス。扉の鍵を守る者だ。」

「単刀直入に言おう。鍵が欲しい。」

「これのことだな。」

アドロスは鍵を取り出してレイ達に見せる。

「これが欲しいのならば、一騎打ちで私を負かしてみせよ。」

「一騎打ちで?」

「我らの王からの命である。さぁ、誰が私との一騎打ちを申し込む?」

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