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小説1-V
第二節
レイ達は扉のすぐ近くまでやってきた。



「なんて大きさだ…」

目測でおよそ5mはあり、材質は金属製だった。

何より特徴的なのは、扉の真ん中にでかでかと王冠の紋章が描かれていたことである。

「旧王国時代の紋章か…」

「それより、どうやって通れば…」



ソイラが拳をグッと握り、肩を回す。

「こんなもんぶっ壊しちゃえば良いのよ!!」

ソイラは火の力を拳に集め、扉に殴りかかる。



「はいストップ。」

「バボッ!?」

ソイラの目の前に水の塊が現れ、攻撃を中断させられた。

「ちょっとラルス!! 何すんのよ!!」

「そんなことしたらいきなり総力戦だよ? 相手側の戦力もわからないのに良いの?」

「うっ…」



扉を細かく見ていると、レイ達の胸辺りの高さに鍵穴が4つ付いていた。

「…鍵か…」

「仕方ねえな…街に戻って情報を集めてみるか…」

レイ達は大人しく来た道を一旦戻り、下山していった。

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