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小説1-V
第十節
「いっけぇぇ!!」

ネルは風の力を操って氷の柱を魔物に飛ばす。



「キィィエアァ!!」

魔物は腕から肘にかけて伸びる、刃の様に鋭利な角を構える。

「!?」

しかし、それだけでは終わらない。

刃が黒ずんでいく。

「あれは闇の力!?」

魔物は勢いよく跳び出し、氷の柱を切り裂いた。

「クッ…まさか闇持ちとはな…!!」

魔物は空中で自信の刃に力を流し、闇の力を刃状にしてレイ達に飛ばす。

「俺が食い止める!!」

レイが剣を地面に突き刺し、力をためる。

そして、光線を発射して闇の刃に対抗する。



「…クッ…!!」

「光線が負けている!?」

いつもならかき消せる筈の闇の力をかき消せない。

剣の輝きも普段より弱くなっている。

「クソッ…なんでだよ!!」

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