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小説1-V
第七節
「…ん?」

先頭を歩くレイが足を止める。



「何だこれ…?」

付近の岩に、何かの爪痕のような傷が付いているのだ。



「色んな場所にあるね…」

「近くに何か居るのかもな。気をつけて…!?」



自分の真上から感じるただならぬ気配に、レイドの背筋が凍える。

自分達の横にある岩壁の上で、鋭い爪と角を持つ猿に似た魔物が、レイ達を見下ろしていた。

「キィィイィ!!」

魔物は奇声を上げながらレイドに飛びかかる。



「危ねえ!!」

レイドとその近くにいたラルスとサマイルは慌ててその場から離れる。

レイドと一緒に魔物の奇襲を避けたフレイヤは着地と同時に巨大化し、魔物に向かって吹雪を放つ。

魔物はそれを跳んで避け、再び岩壁の上に上る。

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