小説1-V
第六節
―――
5つほど街を回り、6つ目の街でレイ達は一休みしていた。
「まさか、未だにベルム殿に会えんとはな…」
「他に集まった情報といえば…大陸中央が山岳地帯になってることと、その道中に大きな扉があることくらいね。」
「扉か…なんでも、大陸東側に行くにはその扉を超えるしかないらしいな。」
「行ってみる?」
「…レイ、どうする?」
ラムドが問うも、レイからの反応はない。
「…レイ!!」
「あ、あぁ!!」
レイ達は山岳地帯を目指すことにした。
―――
レイ達は山岳地帯に中腹の手前まで来ていた。
山を登り始めた頃は木々が生い茂っていたが、今は辺りに植物らしい植物は生えておらず、岩ばかりが目に入る。
天候はやや曇り気味で、空には黒い雲と白い雲が疎らに浮かんでいる。
西風がやや強い。
「本格的な山道はここからだな。」
「大丈夫よ、あたし達は天山を制覇したんだから。」
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