小説1-V
第五節
―――
一行はレイズドサードに到着し、乗船所から外に出た。
「どうやら、ここが最東端の大陸らしいな。」
「そうなの?」
「さっき乗船所の中でレイズドランドの全体図を見た。」
「あーそうなの。」
「それより、もっと奇妙な事がわかったぞ。」
「奇妙な事?」
「これを見てくれ。」
ラムドはそう言って懐からレイズドサードの大まかな地図を取り出す。
「どうしたのそれ?」
「さっき売店で買った。それよりこれだ。」
地図を広げると、奇妙な事とは何なのかがすぐにわかった。
「これは…」
大陸の中央だけが異様に細く、大陸が瓢箪のような形になっているのだ。
大陸の東西に変わった所はないが、真ん中で隔てられ、真ん中の細い場所は東西を行き来する道があるらしい。
「まぁとりあえず、いくつか街を回ってみるのが良さそうね。」
「そうだな。」
レイ達は歩き出した。
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