小説1-V
第六節
「来るなぁぁ!!」
銀の騎士は剣をとっさに振るう。
恐怖に呑まれた者の剣など、恐るるに足らず。
闇雲に振るう剣をクロウは流れるように体を反らしながら避けていく。
「うおぉぉ!!」
クロウに再び切りかかるも、その剣はクロウによって槍で弾き飛ばされた。
クロウは右拳に"真っ白な闇"の力を纏わせ、銀の騎士の腹を殴りつけた。
「うっ…!!」
次の瞬間、銀の騎士は鼻と口、さらに目からも血を吹き出し、倒れた。
「もう一人の銀の騎士はよろしいのですか?」
「ジョウの仇は討ってやった。後はレイ達で何とかできる。」
「そうですか。しかし、まさかこんな騎士が2人もいるなんて、驚きました。」
「奴らが持つ力は、本来ならば成し得ない、この世の理から外れた力だ。継続的に力を振るうのは難しい。」
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