小説1-V
第八節
陽気な音楽がBGMとして流れ出す。
途中からだったが、ラジオから話し声が聞こえる。
「…お引っ越しの際は、是非ミッドイーストカントリーへ!!」
「!?」
さっきまでの騒ぎ声が嘘のようにシンと静まり返った。
「まさか…居なくなった人達はこのミッドイーストカントリーに?」
「あり得るわね。ここからだとどうやって行けば…」
「ミッドイーストカントリーはセントラルランドからすぐ東にある。ここからだと南西に向かえば…」
ラムドが嘆いた。
「…随分な遠回りになったな…」
「あ…」
レイが焦ってしゃべりだす。
「ほ、ほら!! まだ決まったわけじゃないだろ!?」
「…そうだな。しかし、どうやって南側に出る?」
「どうやってって?」
「あの洞窟は崩れてるから以前のようにはいかない。」
「あぁ、そっか。」
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