小説1-V
第六節
一行はさらに東へと足を運んだ。
大きな川が見えてくる。
上流で雨でも降ったのか増水しており、架けてある橋が水に飲まれるギリギリまで増えていた。
「2年前もこんな感じじゃなかったか?」
「そうね。あ、そうだ!! 確かあの時洞窟が崩れてこの先の村の村長さんにお礼言えなかったのよね? 今からお礼言いに行かない?」
「そうだな!! 通り道だし行くか!!」
一行は橋を渡り、そのまま村に入った。
村の村長宅に向かう。
「おや、貴方達は!!」
「お久しぶりです。」
「まさかまた会えるとは…無事で良かった。」
「あの時はありがとうございました。」
「いえいえ、私は大したことはしていませんよ。それより、どうです? これから食事でも。」
「お!! 良いですね!! じゃあお言葉に甘えて!!」
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