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小説1-V
第十節
敷地を囲う強固な塀の外側を歩いていると、見覚えのある人の集団を発見する。



「あ、あれは…」

シスタルをはじめとした、調査団の者達である。



「シスタルさん!!」

「おぉ、皆様!!」



「この施設は…」

「えぇ、ここが例の…能力を研究する施設でしょう。ですが、思っていたより規模が大きいですね。」

「工場や倉庫まであるみたいですしね。」

「そうだ、もう一つ気になったことが…」

「気になったこと?」



「先ほど山脈の上からここを見下ろした際にこんな物が…」

シスタルはレイに写真を手渡した。

「これは…!?」





敷地内の建物に、王冠の紋章がある。

イーストキャニオンの乗船所でも見た、セントラルランドの旧王国時代に使われていた制服の刺繍と全く同じ印なのだ。

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あきゅろす。
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