小説1-Ⅲ
第五節
｢皆、止まって!!｣
先頭のレイが仲間達に呼びかけ、足を止める。
｢魔物が居る…それも大勢だ!!｣
｢しょうがない。皆、やるわよ!!｣
｢…あれ?｣
｢ん? どうかしたのレイ?｣
｢いや、後で話す。行こう!!｣
レイ達は武器を用意し、魔物の方へ飛び出した。
｢先手必勝!!｣
ソイラが魔物の群れの中央に真上から突撃し、ありったけの炎を込めた拳を振るった。
｢どぉりゃああぁ!!｣
ソイラの一撃は大爆発を巻き起こして魔物達をぶっ飛ばし、一部の魔物はその爆発で黒こげになった。
｢前より火力上がってんな。｣
｢私だって負けないよ!!｣
ラルスが魔導書を開いて前に突き出した。
｢いくよ!!｣
丸い水の力が辺りに散らばる。
｢レーザー!!｣
散らばった水の力全てから、水のレーザーが放たれて魔物達を貫いた。
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