小説1-V
第四節
「じゃあ、俺達はこれで。」
「ライノアさんの事、よろしくね。」
ヨシュはにっこり笑って言う。
「任せてください。必ずや彼を歩けるまで回復させてみせます。」
「またね、ヨシュ。」
「今度は、まともなところでご一緒したいね。」
「うん!! そんじゃ!!」
一行は東へと向かった。
しばらく進むと、見覚えのある建造物を見つけた。
「お、あれは…」
「地の神殿ですね。」
「大変だったよなぁ。行ってみるか?」
「いえ、確かあの神殿は配置されている罠が帰り道で起動する場所だった筈ですから、行かない方が良いでしょう。」
「あ、そういやそうだったな。」
「あの時は大変でしたけど、あの神殿に行ったから今の僕がいると思うんです。」
「確かに。間違いないな。」
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