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小説1-V
第十節
「はい、わかりました。ではこちらから調査団を派遣致します。」

「ありがとうございます。それではお願いします。」

メルジオは部下が見せるPCの画面を前のめりになって見ながら話す。

「どうやらそのチャレンジマッチは毎日行われるトーナメントの後に行うようですね。」

ゼンは監査団側の仕事の早さに驚きながらも、そうですと肯いた。

「これまでの開催時間を統計的に調べて、そこからチャレンジマッチの開催が予想される時間に、今夜こちらから調査団を送りましょう。」

「はい、それではお願いします。」

「では失礼します。」



電話は切れ、ゼンは携帯電話をポケットに蔵う。

「よし、今夜カジノに直接乗り込んでくれるって。」

「お、そりゃあ良かった。じゃあ後は夜まで待つか。」



レイ達はとりあえず一安心し、夜を待つのであった。

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