小説1-V
第八節
一行はライノアを連れ、フレイヤに乗せた。
「フレイヤ、レイとネルとラムドが力を貸してくれるそうだ。時間がない、全速力で走れ!!」
フレイヤは気合いを入れるように吠え、変化した。
フレイヤは全員が自分に捕まっている事とライノアの安全を確認する。
「方角は南東!! 行けぇ!!」
フレイヤはロケットのようにスタートした。
「はえぇぇ!!」
「レイの結界で空気抵抗を少なくし、ネルと俺でフレイヤの速度強化。本当はソイラに筋力強化をやって欲しかったが、フレイヤの持っている能力の関係上無理だった…これで間に合えば良いんだが…」
「この早さなら余裕だと思うぜ?」
「だと良いんだがな。」
ソイラはレイに怒鳴る。
「ちょっとレイ!! さっきはよくもあたしのプリティーなお尻を焦がしてくれたわね!!」
「わ、悪かったって!!」
ネルはため息を吐く。
「アンタらはこんな時にもう…」
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