小説1-V
第七節
「考えるのは後にしようぜ。とにかく、今日はもう休んだ方が良い。テリナの嬢ちゃんだって、こんな様子なんだからよ。」
「そうだな。」
先ほどの恐怖が忘れられないテリナは、ネルの腕にしがみつき、未だ泣いている。
「テリナ、歩ける?」
優しく問いかけるネルに、震える声で答える。
「…うん…っ…」
レイ達は近くでホテルを探し、その日は特に何もせずに終わった。
次の日、レイ達はホテルの一室で目を覚ました。
ロビーで代金を支払い、そのままホテルの外に出る。
「さて、じゃあ昨日のコロシアムの件だけど…」
「どっかに通報とかできねえもんか…」
「探してみよう!!」
「本気か?」
「今回ばかりは俺達だけじゃ解決できない。どこか公の機関に頼むのが一番さ。」
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