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小説1-V
第五節
「…ッ!!」

銀の騎士は突如大振りで反撃した。

戦士はそれを待っていたかのようにニヤリと笑い、その一撃を躱した。



“銀の騎士の懐に入り込んだぁ!!”

「もらった!!」

大振りの攻撃を繰り出した銀の騎士は懐ががら空きになり、戦士はそこに槍を力強く突き出した。

槍からは炎が溢れ出す。



しかし、銀色に光るヘルムの奥で、銀の騎士もまた笑っていた。





「!?」

銀の騎士は見た目からは想像もできないほどの瞬発力で、戦士の槍を躱した。

「!?」



さっきとは逆に、戦士の方ががら空きになってしまう。

「ヌゥン!!」



「うぐぁあ!!」

銀の騎士は戦士の腕を容赦なく切り落とした。



「な!?」



「あぁ!? うぁ、あぁああ!!」

戦士は腕が落とされた方の肩を押さえながら、地面にのた打ち回りながら激しくもがき苦しんでいる。

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