小説1-V
第六節
「それなら、僕の出番ですね。」
「じゃあ私も協力する。」
「しかし、あの蟲自体が何か攻撃を仕掛けてくる可能性もありますね。」
レイが名乗り出る。
「その時は俺がなんとかするよ。」
「わかった、頼むぞ。」
ラムドが貼り紙に指をかける。
「よし、じゃあいくぞ…」
ラムドが貼り紙をはがすとほぼ同時に、国王が先ほど同様突進してきた。
「ハッ!!」
ネルが風の力で突進力を抑える。
「ムン!!」
そしてサマイルは国王の突進を受け止めた。
サマイルと国王は競り合う形となるが、国王の頭の蟲が怪しい力に包まれる。
「!?」
サマイルはとっさに国王を弾いて離した。
蟲の体から、黒い力が弾となって仲間全員に襲いかかる。
「皆下がれ!! 俺がなんとかする!!」
「レイ!?」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!