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小説1-V
第十節
「あぁ、そりゃあ地下コロシアムだな。」

「地下?」

「そうそう。かなり入り組んだ場所に入り口があるからわかりづらいんだけどな。」

「それはどこに?」

「この大きな通り、8番通りってんだけど、ここを北方面へ3つ目の“ノースウェスト街南”って信号まで真っ直ぐ行ってそこを右折。その後に2つ信号を過ぎた直後にある三叉路を左に行って、真っ直ぐ行った突き当たりのバーの右手から路地裏に入って歩いていくと、壊れかけの赤い小さなネオンで“ブラッドカジノ”って書いてある階段があるから、そこを降りると地下コロシアムに到着する。」

「…なんか複雑だなぁ。もう一回…」

レイの横で、ネルが持っていた手帳を閉じながらレイの言葉を遮るように男に礼を言う。

「ありがとうございます。助かりました。」

「ハハッ、ちゃんとメモできた?」

「えぇ。間違いありません。」

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あきゅろす。
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