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小説1-V
第七節
「なんでも、様々な能力者が集まって戦うらしい。」

「何が気になるの?」

ソイラがそう言う横で、レイドが壁に寄りかかりながら腕を組み、真剣な表情で口を動かす。

「…妙だな。」

「…お前もそう思うか、レイド。」

「あぁ。それだけの能力者をどうやって集めやがったんだ?」

ジョウが椅子に前後逆向きで座り、椅子を揺らしながら話す。

「ここの人間の大半は外の国から集めたんじゃねーの? それなら…」

「能力者自体が世間に知れ渡ったのがまだ最近の出来事の筈だ。十分に戦える程能力が使える者など、流石に限られている。」

実は2年ほど前までは、レイ達のような能力者はまだ世間には知られておらず、差別や迫害を受ける原因となっていた。

しかし当時のレイ達の活躍により、能力者という存在が公に認識されたのである。

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