小説1-V
第六節
その日の夜――
町のホテルに泊まることにしたレイ達は、今日集まった情報を整理していた。
「えーと、一番多かったのは…賭博が盛んって情報だな。」
「あとは居住区が多いのと…」
「大陸の先進国と変わらない程技術が進んでるって情報もあったぞ。」
ラムドがホテルの窓にあるカーテンを閉めながら話す。
「さっき、西側の乗船場から南東に行った場所に大きな街があるという情報を聞いた。」
「え、ホント?」
「あぁ。どうやらそこではコロシアムカジノという場所…まぁおそらくは闘技場だと思うが、そこで優勝者を予想する賭けがあるらしい。」
「ラムド、アンタまさかまた…」
「言っておくが、俺はもう賭け事をやる気はないぞ。あれだけ儲ければ十分だ。」
「あ、そうなの。」
「それより気になるのは、その場所自体だ。」
「場所自体?」
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