小説1-Ⅲ
第五節
ラムドがチップを換金しに向かうと、先ほどのルーレットの賭けに同席した男と換金所で偶然出会った。
｢よう、兄ちゃんやるな!!｣
｢まぁ偶然さ。｣
｢運も実力の内ってもんだ!!｣
｢どうも。｣
｢西側の乗船場から南東に行った辺りにデカい町あって、そこで儲かる賭けをやってんだが…どうだ? やってみねえか?｣
｢儲かる賭け?｣
｢あぁ。コロシアムカジノって所でな。そこのコロシアムで開かれるトーナメントで優勝者を予想するんだ。｣
｢…トーナメント…｣
｢色んな能力者とか出場するし、見るだけでも面白いぜ!!｣
ラムドは少し考える。
｢まぁ、行ってみるのも良いかもな。ありがとう。｣
｢おう!! あんまりやりすぎんなよ!!｣
｢あぁ。感謝する。｣
ラムドは換金を終え、男に礼を言ってレイ達の元へ向かった。
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