小説1-V
第四節
カラカラと音を起て、ディーラーが飛ばした玉がルーレットのあるポケットに入った。
「赤の12。」
ディーラーのその言葉を聞いて、ラムドはホッと胸をなで下ろし、他の参加者達は頭を抱えたりテーブルを叩いたりと皆悔しがっていた。
「ふぅ、助かった。」
「かー!! 負けちまった!!」
「悪いな。チップはもらっていく。」
「持ってけ持ってけ!!」
レイ達もラムド同様にホッと一安心し、ラムドに駆け寄った。
「勝ったの!? お兄ちゃん!!」
「なんとかな。こんな賭けはこれっきりにする。」
「それで、3万がいくらになったの?」
「トリプルは確か12倍だから36万イールだな。」
「さ、36…!?」
ラルスは頭をクラクラさせた後に失神してしまった。
「おいラルス!!」
「…フレイヤ。乗っけてやれ。」
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