小説1-V
第二節
中は煌びやかな装飾が目立つ内装で、賑やかな雰囲気だった。
入って早々に、ラムドがレイ達から離れた。
「あ、ラムド!!」
「チップが無いとできんからな。」
「まだギャンブルをやるつもりなのか…」
「渡航の費用はもっと必要な可能性はあるからな。」
ラムドはチップの交換所へ向かった。
「何か耳障りな所だな…」
レイドが耳を押さえる横で、ジョウが何かを見つけた。
「おっ、あそこに何か人だかりができてるぞ。」
ある場所に妙に人が集まっている。
レイ達はそこに近づいてみると、どうやらルーレットで賭けをしているらしい。
人だかりの大半はそれを見ている、いわゆるギャラリーである。
「今日は調子が良いぜ!! 次は赤に5万イールだ!!」
「5…!?」
レイ達がその金額に驚く中、ラムドは空席に座る。
「おっ、何だ兄ちゃん。やんのか?」
「あぁ。」
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