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小説1-V
第三節
一行は王宮の中を進んでいく。

「この次の部屋が王の間です。あの扉から…あれ?」

ライノアが指さした方向にある扉に、貼り紙がされている。

「何だあれ? 文字が見えるけど。」

「えーっと…"狂王注意"だな。そう書いてある。」



ライノアが貼り紙に駆け寄る。

「ヒドい!! 誰がこんなことを!!」



ライノアが貼り紙に駆け寄るまでの僅かな時間で、ラムドに嫌な予感がよぎる。

「(ある日突然叫びだした王…逃げるように居なくなった臣下達…まさか…!!)待て!! それは封印だ!! はがすな!!」

「え?」



しかし、ライノアは貼り紙をはがしてしまった。





「雪崩だぁぁあぁ!!」



「!!?」

視点どころか顔の向きすら定まらない国王らしき男が扉を勢いよく開いた。

手に持つ大剣がライノアの足に突き刺さった。

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あきゅろす。
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