小説1-V
第三節
「父親…グレアスさんか!?」
「あぁ。ガァンさんは面識があるんだっけ?」
「おう。でも来るにしたってどうやって…」
「あ、来た。」
「何?」
レイがそう言った瞬間、目の前の岩壁が四角に光り出した。
「何だ!? 目を開けていられん!!」
「大丈夫、父さんだよ。」
岩壁の光は扉のように開き、中から男が現れた。
「レイ、来たぞ。」
「あの、父さん…眩し…」
「ん? あぁ、すまん。」
光が収まり、前が見えるようになった。
「皆、紹介するよ。俺の父さんだ。」
「父のグレアス=バルーザです。いつもレイがお世話になっております。」
彼こそがレイの実の父、グレアス=バルーザである。
その昔、封印の獣を封印した先人達の1人である。
「グレアス隊長…!!」
「おぉ、ガァンじゃないか!! 久しぶりだな!!」
「お久しぶりです。」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!