小説1-V
第二節
レイは辺りをキョロキョロしながら、何かを探っている。
「!! 見つけた…この場所だ。」
「何もないじゃない。」
「いや、ここに“何か”があるんだ…それは間違いない。」
「…でも私達には何も見えないけど…」
「こんな時は父さんを呼べばいいんだ!!」
「え?」
「ちょっと眩しいけど…皆、我慢してくれ!!」
レイは空高くに強い光を発射した。
―――
レイ達の故郷、レイの自宅――
新聞を眺めながら、コーヒーを口に含ませる男がテーブルの前に座っていた。
「ん? あの光は…母さん、ちょっとレイに呼ばれたんで、出てくる。」
「あら、そうなの? いってらっしゃい。」
男は立ち上がり、リビングの扉の前に立つ。
「すまん、ちょっと“繋げる”ぞ。」
「はいはい。」
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