小説1-V
第十節
凄まじい金属音が鳴り響く。
「…あれ?」
兵士の槍の先端は折れ、ガントレットには傷一つない。
「硬いでしょ、そのガントレット。レガースも同じ位硬いからね。能力を乗せれば炎が盾になってもっと頑丈になるんで覚えといて。」
「いや、それはわかったけど今殺す気だったわよね!?」
「次ー。ラルスちゃん!!」
ネイレールはソイラを無視してラルスの方を向いた。
「はいこれ。魔導書。」
「ありがとう、ございます…」
「とりあえずそれ開いてみ。」
「はい。」
言われるがままに、ラルスは魔導書を開く。
「!?」
魔導書からは青い光が凄まじい勢いで溢れ出ていた。
「はい、閉じて。」
魔導書を閉じると、光は静まった。
「私、何もしてないのに…」
「凄いでしょ。その魔導書。」
「使いこなせるように頑張ります。」
「ん。精進しなさい。」
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